去年のアホペースからカワカミ降着のハイペースまで何でもござれのエリザベス女王杯。スタートしてから1角までそれなりに距離があるし、外周りで上り坂が5F目にあって、下り坂が4F目にあるので、当然5F目に緩み易く、4F目に加速し易い。基本的に4Fロンスパ戦で、かつ平均的なラップになりがちなので、キレは必要では無く、長く良い脚を使えるタイプが優勢。先行馬で長く良い脚を使える馬が、ここんところ好走している印象。
今年は秋華賞が4Fで緩んで3F勝負。アパパネにとっては4F勝負がどうなるかがキモでしょうね。古馬は4F勝負に適性を持っている馬が多くいるし、ペースも上がりそうなメンバー構成ですしね。
データ編
○内枠が少し不利
8枠が3勝をはじめ、4〜8枠までで9勝。10年前に1枠のファレノプシスが勝ったのを最後に、1〜3枠の内枠は苦戦傾向。内枠はあまりプラスに働かないのかも。
○1番人気はまずまずだが、2番人気の方が好成績
1番人気が(2.3.1.4)、2番人気が(3.3.2.2)と軸としては2番人気の方が安定感がある。これは1番人気になる馬が特徴のある馬が多いので、次につなげる。まあカワカミの降着があるので一概には言えないけど、それを含めても2番人気の方が安定しているかな。
×4連覇した武豊だが、近年はその面影すらない
トゥザヴィクトリー、ファインモーション、アドマイヤグルーヴで連覇と、4連覇を達成したエリ女男の武豊…だったが、近年はポルトフィーノでいきなり落馬を筆頭に、アドマイヤキッス、エアメサイアで人気を裏切っている。今回は人気薄だが…。
続いて血統面
○母父ND系が抜群のシェア
09年でブエナ3着はともかく、08年アマポーラ、07年は1.2.3全て、06年はパンドラ、スイープ、05年はスイープ、04年はエルノヴァ、03、02年は該当馬なし、01年はトゥザ、00年はファレノ、エイダイと人気薄も含めて上位に食い込んできているので注意。
○サンデーサイレンス以外のサンデー系ではアグネスタキオン産駒が適性を見せる。
このレースは基本的にサンデー直仔が強いレースだったが、サンデー系で馬券に絡んでいるのは実はブエナビスタとタキオン産駒のリトルアマポーラ、ダイワスカーレットの3頭しかいない。3頭とも母父ND系なのは覚えておこう。
○母父ND系の中でも、リファール系が良く、穴ではヌレイエフ系
スイープやアマポーラの母父リファール系、穴馬でトゥザやパンドラの母父ヌレイエフ。特にサンデー系×ヌレイエフは昔から京都外周りの適性があったので、注意。

