7枠14番ペルーサ。有馬に強い藤沢厩舎にして3歳世代のキワモノ、出遅れの天才という不名誉な肩書を持つ馬。それでも出遅れながら2着に食い込んできた秋の天皇賞をみると、出遅れのハンデはあっても、展開次第では通用する馬だ。さて、今回は出れるのか、出ないのか?
◎良いところ
・底は見せてない
というより、いつも出遅れるので、底がわからない。青葉賞ではばっちりスタート決めるとトゥザグローリーをぶっちぎっているので、強いのは強い。ダービーは出遅れた上に超スローでは不完全燃焼。判断が難しいが、持っているものは間違いなくGI級。
・秋3戦は全てメンバー中、上がり最速。
ブエナより速い脚を繰り出した秋の天皇賞、ブエナと同じJC、毎日王冠でも出遅れながら外からロスをしながら、しぶとく伸びてきた。この末脚は本物か。
・若葉Sでヒルノダムールを完封。
前半から早いペースでタフさが要求されたレースで、皐月賞2着馬ヒルノダムールをねじ伏せたのだから強い。中山という舞台は初めてではあるが、この内容ならある程度は。
△微妙なところ
・とにもかくにも出遅れ
ペルーサのおかげで、スタートの緊張が通常の倍ぐらいの集中で見てしまう競馬ファンも多いでしょう。これがあるかないかで、追い込みでは勝ちきれない有馬記念という舞台では、勝敗がはっきり分かれると言っていいでしょう。
・死の7番枠
(0.1.1.18)と悲惨な枠に入ってしまった。追い込み馬、というか出遅れるのであまり関係ないかもしれないが、良くはない枠。
・タフな中山で後方からでは難しい
ある程度スローからのロンスパ戦という傾向が強い中山2500mで、長くいい脚を使える馬が多い中、若葉賞の内容でどこまで通用するかは疑問。ヒルノダムールはあくまで上位であって、一流ではない。

