6枠11番トゥザグローリー。母はエリザベス女王杯馬にして、ダートの最高峰の双璧のひとつだったドバイWCで2着という快挙を成し遂げたトゥザヴィクトリー。デビューは遅かったが、確実に力をつけてこの大舞台に挑戦。
◎良いところ
・秋になって力をつけて結果を出してきた。
ハイペースのマイルCSでも力負けせず。前走は3歳春の強豪だったコスモファントムを撃破。ステップを着実に踏んでいる。
・タフな阪神2200mのコースで勝ち切っている
春のまだ完成していない2戦目で、総合力が問われる阪神2200mという舞台を勝利している。3着菊花賞3着馬ビートブラック。距離への対応に関しては、意外と心配ないかもしれない。
・母トゥザヴィクトリーは有馬記念で3着
血統的背景では強調できないものの、母が有馬記念で3着という実績を残しているという点はプラス。
△微妙な点
・使いすぎ
池江師の定年ということもあるが、秋以降5走目と、やや使い詰めている点が気がかり。特に反動が気になるペースが厳しかったマイルCSを使ったという点も心配。
・前走は恵まれた面が多い
コスモファントムを破ったのは大きいが、緩んだ向こう正面で最内ががっぽりあいた所を楽に押し上げられ、終始最内を追走。最後は切れ勝負で勝ったという形。有馬記念でそういった楽な押し上げは難しいだろうし、その辺がどうか。
・相手が一挙強化
秋は3歳でもコスモファントム、ゲシュタルトなどの強豪クラスまでとしか対戦していない。今回は女王ブエナに、皐月賞馬、ダービー馬、NHKマイル馬にグランプリ連覇馬。大幅な強化で。

